「ははーん、わかったよ。咲人くんでしょ?」

「えっ!!あ・・・うん」

いおちゃんの口から出た言葉に、体がビクッと反応した。

それを見たいおちゃんの口角が、また上がる。

「ほんっとに、仲いいカップルだねぇ?」

「やめてよぉ」

「あははっ・・・あ、咲人くん、下にいるよ?ほら、校門の前」

「えっ?」


窓から下を覗くと、校門の前に、他校の制服を着た、身長の高い

明るい茶髪の男子生徒が目に入る。