あー、もう最悪。
なにあれ。
あんな悪魔と家族とか死にたい、

てか確認しなきゃ、中2のときの横田春人と同一人物なのか。

あいつは部屋にいるのかな?
会いたくないけど確認しておかないと。

コンコン

[どうぞー]

これは天使の方だな。
ノックしたのがお母さんかもしれないから
天使モードにしてんだ、あの悪魔

[そんじゃ、失礼しまーす]

ちらってこちらをみて、読んでる雑誌に視線を戻す。

[なんだよ、お前かよ]

あー、いらつく!
やっぱりこいつ、無理!

[私じゃ悪いかよ!てか、お母さん今、買い物行ってるし!]

[別に?でさ、何か用事あるんでしょ?]

あ、そうだ、忘れるとこだった。

春人くんと少し距離を開けて座る。

[ねぇねぇ、アンタってさ、私と中学同じだよね?◯中だよね?]

[そうだけど?それで?]

やっぱ、こいつか。
うちの中学に横田春人なんて一人しかいなかったから、最低男かこいつ。

[あ、そう。じゃあね。]

立ち上がって行こうと思ったら
春人くんに腕を掴まれてバランスを崩すして、春人くんに倒れこむ形になってしまった。

[ちょ、なに?!]

[結構、積極的じゃん。]

にやって笑う悪魔。

[はぁ?!これは春人くんが手を引っ張ったからじゃん!!]

[はいはい、なぁ、忘れたとは言わせないよ?]

[は?何を?]

めっちゃドキドキしてる。
こんな最低男が覚えてるはずないのに。
中2の冬のこと。