次の日…朝起きたときは昨日のことが夢ではないかと思った。
しかし、学校へ行くと現実だったということが痛いほどわかった。



「はよ。
…どうした?」


「え…あ、いや何にもないよ。」



遊佐が校門で私の事を待っていたということ。
今までだったら…うん、こんな事考えられない。



そしてさらに…



「教室行くぞ。」



と言って私の手を握ってきた。
要するに手を繋いでいる。

いや、もう急展開すぎて気持ちがついていかない…。



もちろんこれを見ている女生徒は騒ぎ出す。


「え…あの二人付き合ってんの!?」



「遊佐君のこと好きだったのに…
でも彼女が影橋さんだったら納得できる。」



…どうやら遊佐の考えは正しかったみたい。
誰も批判の声をあげない。
私的にはお似合いと言ってもらえて嬉しいから、どんどん言ってほしい。



遊佐と仲のいいカップルを装いながら教室に行った。
教室のドアの前まで送ったくれた…って言ってもクラス隣なんだけどね。



「昼飯ん時また来るから、」



「わかった。
それじゃぁまた後で。」



教室に入るとクラスの女子達が全員私の方を見ていた。
うわー、これめんどくさいやつだ。



案の定私が席についた瞬間に周りに群がったきた。