部活が終わり、今は電車に揺られている。
私の家は学校の最寄駅から二駅という非常に近い場所にある。
学力は悪くはないため結構幅広く学校を選ぶことができたのだが、近い上にそこまで学力も悪くないこの学校にした。




通学も勉強も苦ではないため、部活にも集中できて充実した学校生活を送ることが出来ている。



駅に着いて徒歩10分で家に到着した。
玄関を開け靴を脱いでからリビングへ向かった。



「あら!おかえりなさい。
手洗って着替えてからご飯食べさせない。」



「ママ、ただいま。
今日の夜ご飯は何?」



「ふふふ、今日はクリームシチューよ。」



「おぉー!!
じゃぁ着替えてくる!」



手を洗ってから2階にある自分の部屋に行き、部屋着を着てからお弁当箱を持って下に降りた。

テーブルには既に二人分の食事が並べられている。



「お弁当箱置いとくね。」



「はーい。
それじゃぁご飯食べましょうか。」



ママと向かい合うように座り手をあわせてから食べ始めた。




「おいし!」



「よかった。
おかわりあるからいっぱい食べてね。」



「そんなに食べれないよー。
あ、そういえばパパは?」



「今日は残業だって。
だから帰ってくるのは遅くなるわ。」



パパはどこにでもいるサラリーマンである。
ママは専業主婦という極一般的な家庭だ。