「…」



こっち見ない神野君。



ちょっと、からかい過ぎたかな?




「あ、あのさ…」



「…?」



どうしたんだろう?様子が変だ。



「この後、どうする?俺たち。」



「この後って?」



「『特別課題』」




あ…



「あれってマジ!?」



担任の雪村の言っていた演劇の勉強のために付き合ってみれば…か。




「さっき、雪村先生から20日分のスタンプカードもらってきたんだ。」



「スタンプカード?」



「デートしたら一回スタンプを押せってよ。」



そう言ってハンコと夏休み帳を見せる彼。



…神野君、さてはあなたマジメだな?



「夏休みの絵日記帳っみたいだね。で、20日分な訳は?」



「…さぁ?土日は休みなんじゃない?」



…わかった。


神野君、あなた、マジメだ。


マジメ病にかかってるわ。