次の瞬間、ふっとおれは人形から
 魂は抜けて、天に、

 去って行った。



「白ちゃんーーーーーっ!!」



 
 春香の悲しい声だけが、

 教室に響く。




 俺達は馬鹿で素直じゃなかったから
 こんなことが起こった時、どうしよう
 もなかったんだ。


 だけどね?


 いつか、

 いつかまた出会える日が来なたら、

 俺は笑顔でお前に言うよ。



「生まれてきてくれて、ありがとう」って。


























           ~end~