しかし、その沈黙も長くは続かない。
“スパァアアン”
勢いよく、襖を開き、何かが一正の背中を蹴った。
「っでぇっ!!!!!」
痛みに叫ぶ一正を他所に風麗は崩れかけた書類の山を支えた。
一正を案じなかったのは、その相手が
「おい。」
国王の影武者だからだ。
「クソ国王。いや、今は蛆虫で十分か。」
少々口が悪いが問題ない。