焼けて灰になるまで、じっと見つめていた。
「お前は良い妻を持ったな。」
「……あぁ。」
背中を押す陸羽に一正は頷いた。
皆の前で泣かないように堪えているのか、それ以上は話さない。
「それに恥じぬように、精進せよ。」
そう言って、城内に行くよう促した。
「陛下。」
風麗は一正の表情は見ずに少し後ろを歩いた。