それは、見覚えのある顔だ。
「ジジィ……!?」
そして、背後には狐子が居る。
「不甲斐ないことよ。バカモノ。」
そう言って、陸羽が戦場を指した。

そこには、細川の旗印を筆頭に、戸尾・新井……そして、柚木の旗印があった。

「賽を振れ。」
「……あぁ。」
一正は頷く。