そして、ふと、異変に気づいた。
「おい、与吉郎。」
そう呼ぶと、与吉郎も同じ方を見る。
「……あれは」
見ると、何やらそこ一帯だけが大損害を受けている。
「陛下!!」
「退きやれ。」
斥候が駆け寄るより早く、老人が現れた。