すると、中から銀髪の子供が出てきた。
その子供は、忘れもしない……
陣に侵入してきた、あの子供だった。
子供は戦闘体制をとって、こちらを睨んでいる。
『お姉ちゃ』
『弥々は下がっていて。お母様も。』
茶髪の子供と女性を庇うように銀髪の子供は戦った。

激しい攻防の末、2人の兵士は犠牲となった。

一正は剣を振るい、女性と茶髪の子供を斬った。

銀髪の子供は目を見開き、泣き叫ぶ。

しかし、一正は何も感じないような表情でそれを見ていた。

『これが、戦や。』
一正はそう言うと、子供を捕らえた。

やがて、陸羽の目の前に子供は突き出された。

『戒めだ。面の皮を焼き剥がせ。』
陸羽は冷酷に下知した。

そして、子供の顔の皮は無惨にも全て焼き剥がされた。

その後、戦が終わり、子供を解放した。