表情は変えずに雅之は言う。
『存じません。』
『そうか。』
そう言うと、国王は嗤う。

それからは、人を殺す仕事ばかりをしていた。
誰もが嫌がるような役割だ。
きっと、国王の当てつけだろう。

心が荒み、感情は失せてしまった。

愛おしい面影も、今となっては見ることもかなわない。