“くだらない”と雅之は言う。
『負うものは少ないほうが勝てるだろう。』
『では、何の為に戦うのですか?』
『陛下の為だ。』
その言葉に当たり前のように答えた。
『私は、私が進む道の為です。』
女性は雅之の顔を覗き込んだ。