ある日語学学校に行くために路面電車に乗っていた。
(前に友達に路面電車って言うなと怒られたが、独語直訳したら路面電車以外の何物でもないと思うんだが。)


奥田は朝に弱いので、ひたすらぼーっと窓の外を眺めていた。いつものことである。

ふと景色でなく窓に映る乗客が目に入った。金髪で目の周りは真っ黒の、まあありがちなドイツのおねーちゃんだ。

でも次の瞬間ギョッとして眠気が吹き飛んだ。



おねーちゃん、鼻からターザンしてるぜ…!しかも両サイドだよ…!


まじかこいつ!と思わずそのままの勢いで真っ正面のおねーちゃん本体ガン見。幸い、向こうの視線はお手元のケータイ電話に注がれいる。

これ幸いと鼻をロックオン。さっきまでの虚ろな目はどこへやら、もうパッチリだった。(※本人比


…ターザンだ。
しかも真っ黒い!つまりクソでなく毛?


ぐえええ、と百面相してる怪しい東洋人になりかけたが、見るとなんかツヤツヤしている。ターザンツヤツヤ。


大胆に飛び出してた上に鼻水まみれ


だったわけではもちろんなく、鼻ピだったわけだ。