そう。
何故か告白は一度きりではなく、少なく
とも一ヶ月に一度は告白されるという摩
訶不思議な現状が起こっている。
「うわああぁ!神様は不公平だ!なんで
!なんで徹ばっかりーっ」
「や、でもこの学校、人数多いんだし」
「それはまだ一度も告白されたことのな
い俺への嫌味でしょうか!?」
や、そうじゃないんだけど……。
峯本が不機嫌なのもどうやらそのせいら
しく、さっきからしきりに「こんな顔だ
け男」と忌々しく呟いている。
「物好きなだけだよ……」
「物好きが十人も居るかこのやろう!」
「す、すいません」
と思わず謝ってしまうくらいの迫力。
ふと、その時。
「───徹」
しばらく聞いてなかった、鈴を鳴らした
ような、声。