「はいはい!こっちからこんな家お断りだっ!!」


ダンッと壁を蹴ってマサヒロは玄関に向って外へ行った。


「マサヒロっ!!マサヒロってばっ!」


あたしは追いかけて、でも外は真っ暗でマサヒロはいなくなってた。


「うっ…っ…」


あたしはそれでも泣きながら外に出て必死にマサヒロを探した。



「マサヒロっ…ま、さ…ひろっ…」



大好きなのに、

大好きなのに…なんで、

なんでこんなことになったのかなぁ?


身体の震えが止まらなくて涙しか出なくて


マサヒロは見つからなかった。