-駿side-




「…麗は強いよ。


 守りたいものがあるだろ?」




俺が
獣姫になってくれないか
とお願いしたとき、

少し動揺していた麗。




"あたしは
 誰かに守られるのは
 嫌だから"


そう言った瞬間、
麗の瞳が真っ暗になった。


まるで闇に包まれたように。