遅刻した上に授業を聞くことを放棄したあたしは、さっそく睡眠学習の準備。


担任はゆるゆるだし、授業中に寝てもなんのお咎めもない。

机に突っ伏して目を閉じると、すぐにあたしは意識を手放した。

『…礼。』


がらがらっと机と床のこすれる音がして、あたしは目を覚ました。

あ、もう一時間目終了なのね。

みんなに遅れてあたしも立ち上がり、適当に礼をする。