それから、怪我があったとはいえ、奏多のチームは圧勝。



球技大会・バスケの部で優勝、という結果になった。



その後は、この高校の生徒だけで閉会式と表彰式をやるらしく、



その間、私は校門で奏多を待つことになった。








奈々たちも一緒にって思ってたのに見当たらなくて、



連絡したら、『とっくに帰ったよ』と返ってきた。



…くそぉ…そっちから誘ったくせに先に帰るのかよ!!



一人ではぁ…っと溜め息をつくと、







「なに溜め息ついてんだよ」




後ろから頭を小突かれ、振り向いた。




「わり…はぁ…待たせた」