「おはよぉ~」

休み明けの学校は皆だらしない姿だった。
私も夜更かししたために眠くて机にはいつくばっていた。
このまま放置されていれば完全に寝れるだろう。

「おはよ!メアメア!」

朝から威勢の良い彼女・ミサキは爽やかな笑顔を見せていた。
ショートヘアをなびかせてタオルで汗を拭く横から消臭スプレーのレモンの香りが漂う。
ミサキは陸上部のために朝練を毎日している。

「メアメアも走れば?眠気飛ぶよ?」
「うん~、でも私走るの苦手だしなぁ~」
「でもタカシは毎日走ってんじゃん」
「あれは、購買で朝ご飯と間食用を買いに行ってるだけ~」
「あははっ、運動してると思ってた!」

そう笑う前にタカシがパンを四つ持って現れた。

「今日レアの目玉焼き入り焼そばパンあったぞ。ほらっ」
嬉しそうに私に見せる彼に私は