ある昔、この王国に一人の娘が産まれた。

美しい顔立ちの母と誠実で純粋な心を持つ父の間に産まれてきた娘は、その二つを立派に受け継いだのだった。



それから自然が好きな娘をアイリスと名付けた。
民衆はそんなアイリスをflower princessと呼んだ。



民衆からも広く愛され、アイリスは母君の次になる王女だと誰しもが思っていた。



ある時、敵に追われていると城に女が迷い込んできた。
その女はとても美しい容姿であった。
優しい両親は女を城にしばらくの間居させることにした。
女は居させてもらう換わりにと、よく働く良い女だった。

その女はローズと名乗った。




しかし、事件は起こった…。

ローズは母の部屋を掃除しに行ったときだった。
母はローズを信頼していたので何の疑いもなく部屋に入れた。
そして、ローズは母の隙を狙ってナイフを一突き。
ローズは母を殺したのだ。

次に父の部屋にも上手く入り込み、隙を狙って背中を一突き。
ローズは父も殺したのだ。




ローズの目的は国を支配するための権利が欲しかったのだ。



ローズは強い魔力を持った魔女であった…。