「遅ぇ」
向かいに座っている桜田先輩が言う。
「す、すいません…」

「ゆっくりでいいよ?」
と言うのは、座ってすぐにボタンを押した本人である。

「じゃあ…きのこのクリームスパゲティで」
もういつも頼むやつでいいや。
「かしこまりました~」

ふぅ…なんだこの二人のペースは…ついていけるのか、私。