私が?予想外の言葉に戸惑う。これはつまり、桜田颯斗氏もいるんですよね?

「おい馬鹿か、何誘ってんだよ光貴」
呆れたように言う桜田颯斗氏…
「はいはい、でも面識はあるでしょ?2人とも」
慣れたように流す光貴氏。
「はあ?…」

「いや、私は……」
私は桜田先輩をちらっと見る。

年季の入った楽譜を片手に気だるそうに壁にもたれている。
私の視線に気付いた先輩が言った。