揺れ動く二つの影をじっと追っていると、突然肩を掴まれ、いや、抱き寄せられる形で自然と先輩の方に身が任される。

驚いて身を立て直そうと咄嗟に影から目を離すと私のすぐ横を3人のチャラチャラした若い男達が横に並んで通り過ぎた。

一人の人の肩が乱暴に私にぶつかる。それによって私は少しよろける。

男達は何も気付かずに下品に大声で話を続けて歩いて行った。

先輩は男達を睨み、舌打ちすると同時に私の肩の手を離した。