純粋すぎた。みずみずしかった。

バッハ、ベートーヴェン、最後にスクリャービンの「黒ミサ」。

「黒ミサ」のドロドロ感といったら言葉には言い表せなかった。
見事にその赤黒く、グロテスクな雰囲気を醸し出した。…怖い。
こちらの気持ちを操り、世界に引き込む。……プロだ。

さっきと正反対のドロドロ。違う、これも違う。私には、強烈すぎる。