客席はほぼ満席。この中の何人は桜田先輩目的なんだろう。やっぱりすごい人。私とは月とスッポン。程遠い。自分の小ささが身に沁みる。

やがて客席の照明は暗くなり、舞台照明がぽっと明るくなった。
その後間も無く舞台袖の扉が開いた。

そこから、彼の姿が現れた。

真っ黒なスーツと黒髪が照明に反射してピシッとしてみえる。
かっこいい。やっぱりすき。
改めて自分の気持ちを思い知らされる。