感じ悪!そして冷た!無愛想!
てか話しちゃったよ!話してないけど!

私は手元にあるものを見た。
「ブラームスのCD…」
昨日光貴君に頼んでおいた伴奏のCDだった。そっか、私頼んだんだったね。

でもなんで、桜田先輩が…?
仲良いから頼まれたのかな…
私のこと、わかったってことだよね。

「ちょっと!大丈夫?」
後からやって来た愛梨が急いで私の教科書やらを拾う。
「大丈夫、急ごう!」