「ちょっとお、何してんの?アンタ」
「やだよ、無理だもん…」
ヒソヒソ声で愛梨に助けを求める。

次の瞬間、愛梨はぱっと私を押しのけて廊下を走ってった。
残された私は何が何だかわからずそのまま呆然としていると、2mくらい先に桜田先輩が立ってた。

さっきのことをまた思い出すと、何も言葉が出てこない。
なんで泣いたんだろう、私。
馬鹿だ。気まずいよ。
なんでどっか行くのよ、愛梨…