先輩や、先輩の先生にとって5位なんて全然だめなのかもしれない。
でも私からしたら…すごいよ。先輩。
国際コンクールで5位なんて…。

「おめでとう…ございます」

先輩は、はっと笑った。
「そこはなぐさめるとこだって」

そう言って、私の隣を通り過ぎて行った。
あ、………光貴君といるときの先輩だ。って思った。