恵梨香「いいの?これバラまいても。」

ぱさぱさと
テーブルの上に広げられたのは、

葉「ホテルの…!」

俺達と美月ちゃん達が部屋に入ろう
としている瞬間の写真。

葉と美月ちゃんが
抱き付いてる写真。

俺と美月ちゃんが手を繋いでいる写真。

光が美月ちゃんと一緒にいて、
たこ焼きを食べている写真。

亜美ちゃんと同じ
グループの2人が
あそんでいる写真。

葉「先輩っ!
こんな事して、どうすんですか!?
俺達はなにも…」

いつも冷静な葉が、
痺れをきらし、言った。

恵梨香「その言葉、
何人の人が信じるかしらねぇ?」

葉「っ……!」

恵梨香「女の子とホテルに入って…

言い訳なんか通じないわよ?

フフフッ!
アハハ!

面白くないわ。あたしが。
あなた達はね、
あたしについときゃいいのよ。

わるいようにはしないわ。
あの子達と話さない。
遊ばない。

たったこれだけ!
楽チンでしょ。

そうすれば…

あの子達も、
あなた達も。

傷つかない。」