今から約6550万年前。

中生代のある日。

メキシコのユカタン半島上空。
いくつもの小惑星が、時速6万4000キロの速さで地球に衝突した。

直径185キロ以上のクレーターを作るほどの衝撃。
時速965キロの風が大木をなぎ倒す。

衝突によって巻き上げられた岩屑は地上に降り注ぎ、一面が真っ暗になった。

植物の光合成は減少し、酸性雨が地上に降り注ぐ。
大規模な火事が起き、オゾン層は破壊。

激しい気候変動と環境変化により、あらゆる生命は死に絶えた。
もちろん、恐竜も。

自然の滅びにより、頂点に立っていたある妖怪も、彼らと共に死んだ。


そうして、地球はまた新しい時代を迎える。