これは良くない予感がする。
ギギギ、とブリキのオモチャのようにゆっくりと藍は顔を上げる。

広間のほとんどの生徒が藍の方を見て奇妙な顔をしていた。

藍以外の人には有明の姿は見えない。
つまり、彼らには藍が一人で話して一人で驚いているように見えたわけだ。

藍は下を向き玄米ご飯を噛みしめる。

あぁ、こうして私は変人の称号を手にしてきたのか。

今更ながら藍は実感した。