「…あっ!」
悪魔との会話中、少しの間トイレに行きたかった事を忘れていた和希だった。
瞬く間に、和希の股間に留め止めも無く強烈な圧迫感が流れ込んできた。
「・・・うぐ・・・」
股間に力を入れ、意味も無く両手を力強く握り締める。
その和希の表情を見てニヤリと意味深な笑いをする悪魔。
「おっ!感じるぞ! それだ、その強い想いが俺を呼んだんだ!」
「・・・冗談だろう・・・?」
「・・・たかがトイレに行きたいと強く想っただけで悪魔を呼び出せるのか・・・?」
和希は猛烈に、ぼうこうを攻めてくる尿意に襲われながらも考え続けた。
わずかでも気をまぎらせて、この尿意を抑えるために・・・
「…トイレに行きたい想いが悪魔を呼び出した・・・?」
「…バカなありえない…」
しかし、目の前の机の上には、たしかに悪魔がいる…
「・・・でも本当に悪魔なのか・・・?」
「・・・なんでこんなに小さいんだ・・・?」
「・・・ウッ!・・・」
和希の体が自分の意思とは関係無くピクリピクリとケイレンする。
「・・・あっ!やべっ!マジやべっー!」
和希は、机上の悪魔に目もくれず教壇の教師を見つめた。
「・・・もうトイレに行かせてくれと申告してしまうか・・・」
「・・・でもな・・・今まで築き上げた俺のキャラが崩れてしまうしな・・・」
「・・・くっそー!どうする・・・?どうする・・・?」