「おはよー…まだ寝ちゃ駄目?」


よほど眠たいのか目を擦りながらテーブルに近づく悠。


「んー…、悠ちゃんが無理って言うなら無理はしなくてもいいわよ?」


「ほんと?じゃあ今日は「駄目に決まってるだろ?お前入学してから全然学校行ってねぇじゃん」う…」


どこまでも甘やかす母さんに呆れて僕が悠の言葉を遮って言った。


「糖椰くんのケチー」

タコ唇にしてブーブー愚痴を言う悠。


「ケチっておまえなー…高校は出席日数で落とされるんだぞ?分かってんの?」

全然危機感のない悠にガツンと言ってやる


「そんなの馬鹿じゃないから知ってますー」


べーっと舌を出して反論する。


「汚い舌見せんな、引っこ抜くぞ」