着替えて一階に下りる。

リビングからはトーストの焼けた匂い、ハムや卵の匂い。
朝からすっごく食欲がそそられた。


「母さんおはよ」

「もう、遅いわよ。早く食べて学校いってらっしゃい」


そう言いながらもココアを出してくれる母さん。


なんだかんだ優しいよなー…。


ココアを手にとってお礼を言ってから飲む。
甘さもちょうどいい。


「あ、悠ちゃん!悠ちゃんも早く食べて学校に行きなさいねー?」

悠―…。
悠はいろいろ事情があって今は微引きこもりしてる。

母さんは悠にすっごく甘い。