あれから数日後。

私が目をさますときはもうないだろう。

と、思ったのに。

気づけば病院のベットでよこたわっていたのだ。

……何で?

確かにあのとき死んだはずなのに。

「莉沙?莉沙~良かった。」

「あんた、丸三日間目をさまさなかったんだよ!」

百合と未来がいた。

じゃあ、たまたま助かったの!?

たまたまにしては偶然すぎるし………。

何で助かったのかは、百合から教えられた意外な事実だった。

「なんかね、名前はわからないんだけど、その男の私たちよりひとつ上の先輩が身代わりになって莉沙のことを助けてくれたらしいよ。」

えっ…

私は驚きを隠せなかった。