目まぐるしく変わる夏彦の相手。

彼らは地下闘技場などと呼んでいるが、この場にはルールも決まりもない。

一対一という概念も、素手で戦うというルールも、スリーカウントすらも存在しない。

強い者が、弱い者を、気の済むまで蹂躙する。

腕力のみがこの場の掟。

強い者には逆らえないのだ。

「頭の悪い掟だ…獣と同じじゃないか」

溜息すらつきながら、ピーカーブースタイルをとる夏彦。

そんな彼の腹に。

「スカしてんじゃねっぞぁっ!」

学ランの蹴りがめり込む!