気絶させるでもなく、叩きのめすでもなく、ただ若者達を威圧し、追い詰め、圧倒し、嬲る夏彦。

「も、もうやめてくれよぉ…」

若者達は怯え切ってみっともなく狼狽し、泣きながら夏彦に許しを請う。

俊平には、許しを請われても決して容赦しなかったというのに。

「……」

冷徹なまでの視線で若者達を睥睨する夏彦。

その視線だけで。

「ひぃぃいぃいっ…」

彼らは穿いているズボン越しに失禁した。