「と、とりあえず保健室着いたから
先生に診てもらおうね」


「サンキュー」


今までにない程の至近距離でスマイル。
奥村新から、爽やかなシトラスの香り。


これは心臓に悪いでしょ。
かなりの心拍数。


「先生、奧村くん熱があるみたいなので
お願いします」

「ごめんなさい、
先生これから出張だから
診てあげられないの」


「とりあえず熱を測って、
酷かったら早退しなさいね」


ほんとだよ、明日休まれたら、
癒しががなくなるから
早く帰ればいいのに。


なんて思ってたら、とんでもない事を
奧村新は言い出した。