寝起きには刺激が強すぎでしょ


とにかく、まだ顔色が悪いけど
熱が下がったみたいでスッキリした様子



「糸井、ありがとうな!
熱下がったぽい」



「それは、よかったね!
じゃ、教室に戻ろうか」



「まだ授業中だし、
終わったらでいいんじゃないか?」



時計を見る
あと20分あるな、まあファンの皆様も
うるさいだろうしここにいるか。



「なあ、何で俺が具合悪いの
分かったの?」



直球で痛いところを付いてきたよ
もう、適当に誤魔化すしかない



「元気がなさそうだったからかな」


「そっか、ちゃんと分かるんだな」


奥村新は私に背を向けそう言った。


「え?」


「俺、翔平と幼なじみでさ
家も隣り同士。夜はほとんどどっちかの家で遊んでるんだ」



翔平くんと幼なじみ?
物凄く嫌な予感がする。。


喉がカラカラに乾いてきたので
さっき買ったお茶の残りを一気に飲む


「糸井、俺を見てるのが趣味って
翔平から聞いたよ」


「ブッ!!」


口の中のお茶が噴き出しそうになり
慌てて口に手をやった