抱きしめられたような姿勢になったあたしは、思わず硬直した。

そのまま、大丈夫?と聞かれて。


動けないまま、コクンと頷いた。




我に返ったあたしが、慌てて距離をとったのはしばらくしてから。

その時の宗平くんは、あたしに負けないくらい顔が真っ赤だった。


そして、ぽん、と。
頭に手を置かれて。