…ん?


今、宗平くんの声が聞こえたような…


振り返ると、こっちに走ってくる宗平くんの姿が。


「えっ、宗平くん!?」


慌ててあたしも立ち上がった。
駆け寄ろうとして、すっかり、自分の怪我のことを忘れていた。



「わっ」


つまずいて、転びそうになったとき。



「!」



宗平くんに、抱きかかえられた。