「もう、宗平に駅まで送らせようと思ってたのに…」

「いえ!1人で大丈夫ですよ。」

「ほんと?あたしが送ろうか?」

「そこまでお世話になるのも…。ほんとに大丈夫ですから。おじゃましました。」




宗平くんのお家を出る。
手には、あの、ブドウのジャム。お土産としてくれたもの。

駅までは徒歩10分。

駅までの道のり、昨日と今日のことを振り返っていた。