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「おかえり、…って、梨里ちゃん!?どうしたの!?」

「えーと、は、はじめまして…」

「母さん、手当てしてやってよ」



宗平くんに連れられるがままあたしは宗平のお家に来ていた。


玄関で靴を脱ぎ、お家に上がる。
歩きづらそうにするあたしを気遣ってか、宗平くんが手を引いてくれた。



「…!」



ばくばくと心臓が動き出す。

だ、だってこれ、手ぇ繋いでる…!