「歩きにくいだろ、それ。まだ、痛いだろうし…」

「で、でも。重いよ?きっと。」

「は!?重いわけないだろ!」



こんなに俺よりちっちゃくて細いのに、重いわけあるかっつーの!


本心を言ったつもりだが、梨里はまたもや酷く驚いた顔をし、ちょっとだけ顔を赤くした。


んで、自分の失態に気づく。
……馬鹿か、俺は……



「まあ、その。大丈夫だから。乗って。」

「う、うん…」