「血ぃ出てんじゃん…」



慌てて見てみると、膝からだらだらと血が出ていた。


ワンピースだから、服が血で汚れることはなかったのは不幸中の幸いかな。



立ち上がれずにいると、あたしの心を読み取ったように宗平くんが立ち上がった。


「ハンカチかティッシュ、もってる?」

「あ、うん。一応両方…」

「貸して。」



そう言ってあたしからそれを受け取ると、どこかへ走り去ってしまった。