ふとその人のジャージを見ると、胸元には『幸村』と赤い刺繍で書いてあった


(赤い刺繍は2年生…先輩だ…)


「本当ごめん!これ、ちょっとお詫び」


すると幸村さんはポケットから何かを取り出した



「えっ…」


取り出したのは1つのアメだった



「それがお詫びって…もうちょっといいお詫びはないの?」


先生は呆れ顔でアメを持ち上げる



「これが俺の精一杯のお詫びなんだよ」


「ちっちゃい男ね」