「なあ、舞花。あいつな、仕事辞めるんだって。まあ柴田がいるから完全に疎遠になるわけじゃねえけど俺からもあいつからももう連絡を取ることはない。あいつの連絡先、今消したから」



ただ、実家が隣だから会ったときは許してくれな。


まあ、一人で実家に行くことはないけど。なんて目を丸くするような発言をする湊。



「まあでもやっとこれでお互いから解放されたんだ。もう会う必要もない。やっとちゃんと舞花だけを大事に出来る。俺の最優先はこれから先、ずっとお前だけだ。だから、柴田に先こされたけど、俺と結婚しろ」


「えーっ、命令ですか?」



「選ばせてやるよ。あと一歩お前が足を踏み出したらもう、お前は俺と結婚する。そのまま躊躇するなら・・・俺が足を踏み出してやる」