振り向いたバージンロードの端に立っていたのは柴田くん。



湊じゃなくて少しがっかりはしたけれど知り合いに会えたことが嬉しくてあたしは柴田くんに駆け寄った。




「柴田くん!どうしたの?」




「しばらくはここのパンフレット作りでお世話になるよ」




柴田くんとちゃんと話したのはあの神戸に呼び出したとき以来。


そのあとはあたしの異動が急遽決まってバタバタしていてとてもゆっくり話す機会なんてなかった。


幸い、今日は久しぶりに仕事も落ち着いていて仕事終わり、二人でご飯を食べに行く約束をしたんだ。