「大丈夫か?無理してないか?」



「・・・うん。大丈夫」



涙声にならないように気をつけながら光るポートタワーを見つめながら電話越しの湊の声に集中した。



「何か困ってることや悩みはない?俺で聞けることなら・・・」



「あら?湊、まだいたの?電話中?もしかして、井沢さん?あまり余計なこと言っちゃダメよ。もう湊と井沢さんは同じ立場でライバルなんだから」



「はあ?何、言ってんだ。おい、舞花」